"Untitled" 2014 / 25' x 35' Latex on canvas Photo by Rio Yamamoto
今年に入って、2010年から休止していたキャンバスを使った作品を再び制作するようになった。
今までの殆どの作品はウッドパネルにこだわって作品を制作してきた。
単純に木目を美しく活かす事に重点を置いて、木材の種類や性質も考えた素材選びから処理、加工、塗装まで。
性格上クオリティーにこだわる為、どこまで人工的な部分を消せるかという挑戦を繰り返している。ペイントにおいては『塗装』という職人的なスキルに惹かれているのももちろんだが、その行程一つ一つの奥深さと手間が何よりも面白く、最終仕上げを施した後の作品が自分でも毎回驚くほどの完成度になるから止められない。
だが、このペイント作業の殆どは缶や、スプレーガンによるもの。
だからこそ、最近は壁画やライブペイントで培ってきたブラシでの作品制作も行うようにした。
ブラシでの作業を怠らないように、またスキルを高める為、1本のブラシで描ききるという縛りを勝手につけて。
現に、この作品も幅1cmの平筆のみで描ききった作品である。
ブラシを変えずに描き進める事が出来るので作業効率は良い...が細かい部分にはブラシの使い方を工夫する必要性が出てくる。そんなブラシコントロールを覚えていく。
後は完成度を求めて鍛錬あるのみ。
さて、前置きが長くなってしまったが、今回のこの作品は常日頃からお世話になり、かれこれ7年に渡りサポートしてもらっている"SAGLiFE"の2014Fall/Winterカタログの表紙として使用される事になった。
SAGLiFE 2014 F/W Collectionでは、MHAK x SAG Collaboration Messenger Bagもリリースされるので併せてチェックして頂きたい。
M.