2013年1月22日(火)より、代官山蔦屋書店2号館1階ブックフロアにて、フォトエキシビジョン「5」を開催される。本展では、ギャラリーSLANTで発表した、石塚元太良「GOLD RUSH ALASKA CHILKOOT TRAIL」と田附勝「その血はまだ赤いのか 2011.11.19-20」(ともに2012年開催)の出品作から、今回の展示のために厳選したものが特別展示される。 他に類を見ない独創的な作風によって活躍の場を広げるこの2人の写真家は、ともに人間や生物そして自然界の営みに対して真摯に向き合い、それぞれが全く異なる視点で我々の観たことのない生や死の姿を、驚くような静謐さをもって浮彫りにしてきた。この、対照的ながら一つの軸線上で繋がるだろう2人の代表的なシリーズを同時にご覧頂くことにより、写真表現の尽きない可能性を一層強く感じる事ができる展示会だ。また、二つのシリーズを再構築したタブロイド版写真集『5(SLANT刊)』をこの機会に合わせて出版し、会場で販売する予定。レアなこの展示を逃さないようにしてほしい。
石塚元太良/ISHIZUKA GENTARO
1977年生まれ。2002年デジタルカメラで世界を2周しながら世界の位相を撮影した写真集「worldwidewarp」でデビューして以来、パイプラインや氷河、ゴールドラッシュなどをモチーフにしながら、独自のランドスケープを世界中で撮影し続けている。2002年に日本写真協会新人賞、2011年、文化庁在外芸術家派遣員。2012年アイスランドのSIMレジデンシーに招聘されて滞在制作を行う。来夏にはレイキャビック写真美術館で展覧会予定。
http://nomephoto.net/works/gold-rush-alaska/
田附勝/TATSUKI MASARU
1974年、富山県生まれ。1998年、フリーランスとして活動開始。同年、アート・トラックに出会い、9年間に渡り全国でアート・トラックおよびドライバーの撮影を続け、2007年に写真集『DECOTORA』(リトルモア)を刊行。翌年には、日本「リトルモア地下」、米国「TAI Gallery」にて同タイトルの個展を開催した。2011年に刊行した写真集『東北』(リトルモア)は、2006年から東北地方に通い、撮り続けた。現在もライフワークとして東北の地を訪れ、人と語らい、自然を敬いながら、シャッターを切り続けている。2012年、第37回 (2011年度) 木村伊兵衛写真賞を受賞。
http://tatsukimasaru.com/is-the-blood-still-red/