José Parlá at work in his studio in Brooklyn, New York. Photo by Rey Parlá Artist Rights Society, NY

世界が注目するアーティスト、ホセ・パルラ展開催

NYを拠点とするアーティスト、ホセ・パルラは、言語（ランゲージ）や筆記（カリグラフィー）といった独自のスタイルを用いたペインティングを発表し、国際的に高い評価を得ているアーティスト。最近では 2011年のTED賞を受賞したパリのアーティストJRとの、ハバナ・ビエンナーレでのコラボレーション作品や、昨年9月にJay-Zのコンサートで幕開けしたバークレイズ・センター(NY)の壁画が大きな話題を呼んでいる。

コラージュ、絵の具、ペンキなどの塗り重ねで構成されたバックグラウンドと、その上に描かれたライティング。それは、都市からのインスピレーションや、自身の記憶からなる彼独特のジャーナルであり、その意味でパルラは、現代社会の断片を視覚的に表現するストリートテラーともいえる。アートスペース内の、大小2つの ギャラリースペースを使って展開される本展では、10点のキャンバス作品とインスタレーショ ンの他、滞在制作によって描かれる約15メートルのペインティングが展示されます。

今回展示されるアートスペース「TOLOT」は、ワンフロア1500平米のスペースでドナルド・ジャッドのキューブを思わせるギャラリー空間からなる施設。ゲルハルト・リヒターやジョセフ・コスースなどの作品も常設される予定なのだとか。開廊4年目のコンテンポラリーアートギャラリーYUKA TSURUNO GALLERY(ユカ・ツルノ・ ギャラリー)は「TOLOT」内のギャラリーに移転し、本展覧会はその杮落しとして開催される。世界中から大きな注目を集めることだろう。



Photo by Rey Parlá, Havana, Cuba 2012


Photo by Rey Parlá, Brooklyn Academy of Music, 2012