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elshopo + loworks, Art Exhibition

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エルショポは、

「シルクスクリーンマシンを使ってクレープにチョコレートを印刷!!」

という変わったライブパフォーマンスを披露した。


■ まずジェレミのプロフィールを教えて。

1978年にフランスのブルーチーズで有名な「ブレス」で生まれて、南フランスの田舎で育ったんだ。大学に通うためにアルプスにあるグルノーブルに引っ越したんだけど、そこではスケートボードとスノーボードがいつでもできたから最高だったね。大学では英語と日本語を2年間じっくり、そのあとに芸術を5年間勉強したよ。その時からデザインやアートの活動を全力で続けてる。4ヶ月前に東京に引越してきたから、こっちでも色々なことにチャレンジしてみたいと思ってる!


■ ELSHOPOについて教えて。

エルショポは8年前ぐらいに、今ベルリン在住のフランス人ジュリエン・ヴィラレと初めたアート集団のこと。彼と俺がずっとメインでやってて、プロジェクトごとに友達や新しいメンバーが参加したりするよ。シルクスクリーンでの印刷を中心に、出版、デザイン、アートパフォーマンス、料理までもミックスさせちゃうっていう実験的なプロジェクトを展開してるんだ。


■ ELSHOPOでは今までにどういう活動をしてきたの?

具体的に言うと、蓄光や変わったインクを使ってTシャツをデザインしたり、展示会、ショップ・ウィンドー用のデザインを作ったりしてる。一見グラフィック的な印象ばかり強く感じるかもしれないけど、ELSHOPOは完成した結果と同じくらい、作るプロセスも大切に考えてるんだ。DO IT YOURSELF(自分でやろう)ということを、エルショポでは重要としていて、そのために、最近エルショポのシルクスクリーンマシンを作ったんだ。そのマシンはTシャツ、ポスター、ステッカー、お尻なんかにも印刷ができる個人のモバイル・プロダクションキットで、それと同時にデザインオブジェとしても魅力的なんだ。このプロジェクトはアートギャラリーや美術館、ロックのコンサートでも発表したりするよ。
 

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■今回のLive Performanceをしようと思ったきっかけは?

まず日本人のデザイナーのLOWORKSとコラボレーションで作ったシルクスクリーンマシンを日本で紹介したいとこからスタートした。それから、パブリックの前でマシンを使おうとしたら、ただポスターに印刷だけじゃなくて日本発のクレープに印刷するパフォーマンスを楽しみにしていた。それで、クレープにヴィトンのバックをチョコレートで印刷して、パブリックに食べてもらった。日本人の女の子が大好物のモノグラムが実際にレザーにシルクスクリーンで印刷されているらしいけど、面白い偶然だ。
 

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■ LOWORKSって何?

ロウワークスは友達。スタイリッシュで詩的な世界を表現しているイラストレーターをやってる。しかし彼の活動は全体的に見るとエルショポの反対だな。一緒に離れててスカイプで話しながら、シルクスクリーンマシンの箱のデザインを作って、そして展示とショーを協同でするのは面白かったんだ。準備のときによく喧嘩したけど、刺激的でよかったよ!


■ アート活動をするモチベーションはどこから来るの?

明らかにマックで働くよりも自由があるね。経済的にはだめな時に自由がかなり落ちて苦しいはずだけど、お金の問題を解決したら、アーティスト以上には自由な活動が送れないだろう。やってることが正しいかどうかを自分だけでで決めて、この世で遊びながら、見たこと、言われたこと、感じたことを消化して、何か作るか、作らないか。

 

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■ 日本の印象は?

世界で一番おいしいものが食べられるのはきっと日本だなー。日常的に見ると、フランスは絶対負けちゃうだろう。しかも最近ユーロが高いから僕らにはすごい得だ!アーティストとして、あらゆる刺激に恵まれていて、日本にあふれた変わったものや伝統に、インスピレーションを受けて、いろいろ考えさせられている。ところが人は仕事や消費を余儀なくされていて、日常生活を楽しむ余裕がない。なおアーティストの状況は厳しい。理想的では、日本の背景でイタリア人みたいな生活がいいかも!


■ 今後やってみたい事や予定は?

今三ヶ国語が載るエルショポの回顧展カタログに取り組んでいる。 2009の頭ぐらいに発売する予定で、シルクスクリーンの作り方もおまけに入る。あと、印刷じゃないけどスピリットが同じで、プログラマーのチームを組んで作ったDIYのビデオゲーム「スーパーストリーカー」というのをもうちょっとアレンジして、日本で紹介したいな。コンセプトはサッカーゲームとシューティングをミックスしたゲームで、レーザガンを持ってギャラリーで体験できる。とくに、年末、東京でELSHOPOの展示をぜひ企画したい。いろいろ東京の状況の下見をしながら、提案や可能性を待ってる。


■ メッセージがあれば言って。

日本の政治に、広い意味で文化にお金を入れたり、場所を貸したり、アーティストを支えてほしい。たとえ状況が厳しくても、正しいと思っていることをやる。ただ格好いいものを真似しないで、自分で作るとか本当に体験するのが一番いい!!
パンクの考え方につながってる考えだけど、「スターがいない」、「皆が同じレベル」、「下手くそでもやれば楽しい」と言うことを忘れなくて、DIYのスピリットを持って!! love hidden champion!

 

 

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ELSHOPO
Jérémie Cortial(写真左) + Julien Villaret
www.elshopo.com

LOWROKS(写真右)
www.loworks.co.jp





2008年7月5日、高円寺にあるスペース・ラビ・アデッソにて。
 

Photo, Interview > Hidenori Matsuoka
HIDDEN CHAMPION ISSUE#11 August, 2008

 

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