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dj KENTARO x Pete Holdsworth, Interview

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「私からのアドバイスだが、テレビとコンピュータを消し、いいヘッドフォンを見つける。

リラックスして(もし必要なら一本巻いて)、頭の中でパーティを楽しんで欲しい。」 

 ピート・ホールズワース

「“過去”をコンパイルした“現在”のchill mix、是非聴いてみて欲しい!」

 djケンタロウ



■ まず、今回の企画の始まりを教えて下さい。

Pete(以下、P):dj KENTAROを渚というイベントのライブで見たのが最初だったんだけど、その時に何かを一緒にやれそうな可能性を感じていたんだ。dj KENTAROはレゲエのDJでもMCでも無い、そういうアーティストがこういうプロジェクトをやるって事が今までに無かったから、それが最大の魅力だったね。


■ プレッシャー・サウンズとはどういったレーベルなのですか?

P:ジャマイカのクラシックなレコードをリイシューするレーベルだよ。ブルーノートがジャズであったり、チェスレコードがブルースでやっている様に、プレッシャー・サウンズは昔の良いレゲエを新たに知ってもらうというコンセプトのレーベルさ。
 

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■ dj KENTAROさんはプレッシャー・サウンズに対してどういった印象をもっていましたか?

dj KENTARO(以下、K)
:もちろんこの話が始まる前から僕のコレクションの中にもプレッシャー・サウンズのレコードは何枚もあったし、ヴィンテージの良い音源をリイシューするレーベルだなって思ってました。オリジナルは持って無いけどプレッシャー・サウンズから出ている事で知るきっかけになる事もありましたね。でも、今回この話が出てから改めてレーベルの音源を聞かせてもらったんですけど、「あぁこの曲も! えっ、これも!」みたいな事は何度もありました。レゲエにとって世界で無くてはならないレーベルですね。


■ 普段からレゲエは結構聞くんですか?


K:そうですね。昔から地元でもレゲエは回してましたね。


■ 今回のMIXで気を使った事は?


K:やっぱり今回は、最初から最後までスクラッチをずっと聞かせるっていう感じじゃなくて、リイシューされた良い音楽を聞かせたいっていう気持ちがあったから、僕自身も全部知らない曲なんだっていうまっさらな気持ちで一から捉え直して構築していった感じもあります。純粋にダブ・サウンドとかでもドラムとベースだけでボーカルの無い曲とかでカッコ良い曲があるからそれも聞かせたいなとか、そんな感じですね。ただそこでスクラッチをやりすぎないでdj KENTAROという持ち味をどう出すかって事に気を使いました。
 

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■ 今回の選曲のコンセプトやテーマはありますか?

P:特別な物にしたかったね。例えば、10数年前にリリースした作品でも売れ続けている作品もあるんだ。分かりやす過ぎる作品じゃなくて、長く聞いても飽きない、そういう作品にしたかった。


■ レアな音源もかなり入っているようですが、特別思い入れのある曲を教えてください。

K:2曲目のラス・イブーナの“ダイヴァース・ドクトリン”のヴィレッジ・バンチによるダブ・ヴァージョンはかっこいいですね。僕もPeteもお気に入りの曲で最初のハイライトですね。

P:僕としてはプリンス・ファーライの曲が随所に散りばめられている事にdj KENTAROの意図というかテーマを感じるね。

K:プリンス・ファーライは凄く好きなアーティストだし、今回は全アルバムの曲を使えるって事だったから、意識して使おうと思った訳じゃないけど結果としてこうなりましたね。本当に全部カッコ良いんですよ。


■ dj KENTAROがMIXした事で初めてプレッシャー・サウンズが扱う様なクラシックなレゲエの音楽に触れるという人もいるだろうし、もちろんその逆もあると思います。そこで今回の作品を聞くにあたりリスナーにメッセージを。

P:いつものプレッシャー・サウンズの音だという期待をある意味無くして、新たなフレッシュな感覚で聞いてもらえれば凄く楽しめるんじゃないかな。

K:9月5日に今回の作品のリリースパーティをやるんですけど、プレッシャー・サウンズのファンも来るだろうし、僕のファンも来てくれると思うし、ダンスファンも来るだろうし、すごくポジティブなイベントになりそうですよね。僕自身もすごいフレッシュなバイブをもらっていますよ。


www.djkentaro.com
www.pressure.co.uk

 



Text  > Hidenori Matsuoka
Photo > Takashi Akiyama
HIDDEN CHAMPION ISSUE#11 August, 2008

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