ビースティ・ボーイズの再来!?とまで言われた、3MC+1DJのスウェーデン発、次世代HIP HOPグループ「スピーチ・ディフェクト」いよいよ日本来襲!!

■ まずプロフィールを教えて？
「Boogie B、Mr Linus、Thage、Prao-Dの4人組。幼い時から一緒で、数年前にリリースした「Freshcoast Gettin' Rowdy」がデビューアルバム。今回のNEWアルバムの出来には、かなり満足していて、3月8日から、この愛情たっぷりのアルバムを引っさげて日本各地をまわる予定。待ちきれないよ!!」

■ どういう流れで音楽を始めたの？
「ハルムステッドに住んでた頃にみんなで遊んでた延長で始まったんだ。女の子にモテたくて(笑)。ある日、Linusが従兄弟にもらったミックステープに入ってたSlick RickやRakim、Master Aceの曲を聞いて、これだって思った。ただ、僕らのヒップホップが彼らからインスピレーションを受けていると言えば嘘になる。むしろ、SnoopやDreからの方が大きいかな。そして、音楽のジャンルで言えば、ロックやポップス、ファンクからのインスピレーションが大きい。Linusはサックスを始め、Boogie BとThageはギターが壊れるくらい練習していた。Prao-Dは、既にストックホルムでDJをやっていて、その後グループに入る事になる。Thageも最初は他のグループでラップをやってたんだけど、すぐに一緒にやることになったんだ」

■ LIVEの時に気をつけている事は？
「まずは自分達のライムを聞き取る事。次に観客の目を見る事。女の子を見てる事が多いけど(笑)。Praoだけはいつも真剣で、自分の世界に入り込んでいるよ」

■ 曲作りはどういう風にしてますか？
「『Cut It Loose』は、パーティーの時に酔っぱらった二人の少年がそう叫んで走りまわっていて、その時に思いついた曲。いつもパーティーで思いつくわけじゃないよ。Thageは落ち込んでいる時。Linusはバイクに乗って開放感を味わってる時。Praoは古いジャズを聞いてる時。Boogie Bは、疲れてる時にリリックを書く。それらをMPCやSP1200で制作をする。こんな感じで、僕らはマイペースでやってるよ」

■ モチベーションを持続させるものは？
「どうやって俺らが音楽なしに女の子をゲットするの？(笑)すべてはパーティーの為に。わかる？それが、自分らのモチベーションを持続させるもの。人生は良い事も悪い事も起る。どんな時でもポジティブでいたいなら、僕らの音楽を聴く事!!」

■ 音楽以外だと何が好きですか？
「テレビ、靴、恋、NBA、旅、政治、YouTube、スポーツと酒」

■ 日本はどういう国だと思う？
「すばらしい国だと思う。人もすごくフレンドリーだし。Boogie Bは、2年くらい前の桜のシーズンにドキュメント映画を撮りに日本に行ったんだけど、かなり気に入ってた。僕ら全員が、日本に行く事を楽しみにしてるよ。日本食も好きだし、楽しい事だらけだと思う。特に、Prao-Dはニホンザルを見るのを楽しみにしてるみたいだよ。この事を、雑誌のインタビューでいった事は内緒にしといて(笑)」

■ では最後に今後ビジョンを。
「将来の事を考えると、かなり楽しみだよ。でも、まずは今回のアルバムをみんなに聞いてほしい。魂込めて作ったし、自分ら的にもかなり気に入っているから。その後は、またアルバム作る。そして、老いるまでファンキーな曲と共に世界中をまわりたいと思っている。あとは、「Jazz Hands」って踊りをヒップホップで浸透させたい。それが出来たら、心置きなく引退するよ」


【写真】(左から) Boogie B、Thage、Mr. Linus、Prao-D

＜プロフィール＞
Speech Defect （スピーチ・ディフェクト）
その容姿から「ビースティー・ボーイズの再来」とヨーロッパで話題のスウェーデン発・3MC+1DJのヒップホップ・グループ。サウンド面でもアグリー・ダックリング 顔負けのFunkyトラックあり、デ・ラ・ソウルばりのおちゃらけトラックありとポテンシャルの高さを感じる。さらにはルックスも良く、楽器も弾けるという次世代スター。2004年ににリリースしたデビュー・アルバム『Freshcoast Gettin' Rawdy』が、日本でアンダーグランド・ヒップホップ・チャート1位を記録し話題となった。ファンキー・ヒップホップの代表格であるアグリー・ダックリングからも絶賛され、今最もブレイクが期待されているグループである。
www.myspace.com/speechdefect



Text > Hidenori Matsuoka
HIDDEN CHAMPION ISSUE#08 February, 2007