先日、横浜にある極上天然アールスポットに連れてってもらい、撮影してきました。
かなり綺麗なアールスポットでしたが、なかなかの悪条件。ただ、天然アールジャンキーの僕としては、ノーメイクでの帰宅は許されません。
一時間以上かかりましたが、なんとかメイク。この時すんなり引き上げればよかったんですが、もう少し完璧にメイクしたいと思い、その後もトライしてたんですね。
気づいたら深夜三時すぎ。
ママチャリに乗った一人のおっちゃんが、こちらに向かってきました。
(おめえら何やってんだよ。うるさくて寝れやしねえじゃねえか。何考えてんだ。)
もうマジギレ。その場で警察を呼び始めるくらい爆発してました。カメラ機材を片付けようとしても
(何勝手に片付けてんだ。これから警察に現状調査してもらうんだよ)
もうお手上げです。
バスロータリーにあるスポットで、音は大丈夫かな?と思ってたんですが、近くにアパートがあったみたいで、かなり響いてたみたいです。
勿論、100%僕らが悪いので、ひたすら謝り続けましたが、なかなかおっちゃんの怒りはおさまらず、もう警察くるまで待つしかないな、っとうちらも腹をくくってたんです。
しかし、なかなか警察が来ないんですね。んで、おっちゃんは近くの交番まで自らお巡りさんを呼びにいったんですが、交番には誰もいなかったらしく、だんだんと怒りの矛先が警察の方にいきはじめたんです。
また警察に電話し
(まだ来ねえのか?あそこの交番いつも留守じゃねえか?)
なんだか、かなりギコイ展開になってきて、笑いをこらえるのが必至になってきました。
しかし、そこは頑張って、その間もうちらは、ひたすら謝り続けてたところ。おっちゃんの表情が少しづつ和らいできて、金沢の友達に話しかけはじめました。
(おめえらどっからきてんだ?)
(僕は金沢からです)
(ほーう。金沢か)
といなずき、何かしゃべりたそうなおっちゃんの表情をその友達が見逃さず
(金沢行った事あるんですか?)
おっちゃんはかなり自慢げな表情で
(ああ、あるよ)
なぜそんなに勝ち誇ってたのは謎ですが、そこからはおっちゃんの金沢の話しがはじまりました。
とはいっても、金沢のどこどこに行ったというような話しではなく、横浜から金沢まで行く交通手段を事細かく語り始め
(ここからは車だと、新潟を通って長岡を通るんだ。だいたい500キロくらいかな)
うん。本当にどうでもいいよ。
うちらが、ひたすら頷いてるうちに警察がきましたが、もうおっちゃんの怒りはおさまってました。
別れ際
(今日は本当にすみませんでした。お父さんおやすみなさい)
と告げると
クールな表情で
(気をつけてやれよ)
やってええんかい。
でも許してくれてありがとね。そしてごめんなさい。