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Five Deez Interview

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MC/プロデューサーのファット・ジョンとMCであるペース・ロックを中心に、ソニック、カイル・ディヴィットの4人からなるヒップホップ・クルー。ヒップホップを軸にジャズ、ハウス等のさまざまなジャンルの要素を昇華させた高い音楽性とメンバー4人の卓越したライムスキルを武器にアンダーグラウンド・シーンで絶大な支持を得る。ユニット名であるファイヴ・ディ−ズとはFIFTH DIMENSION=5次元の略語のこと。


■ 今まで浅草に行ってたらしいですね。何してたんですか?
FAT JON(以下F)「写真ばっか撮ってたよ。特に何も買わなかったし」

■ おもちゃを見に行ったと聞きましたが。
F「おもちゃは明日だ。おもちゃだけを見に行くなら俺は中野に行ってるよ。だって中野ブロードウェイは最高だろ。今回も時間を見つけて中野に行きたいと思ってる」

■ 何か欲しいものがあるんですか?
F「マクロスだ。最高だよ」

■ おもちゃ好きなんですか?
F「日本のおもちゃは素晴らしいと思うよ。デザインもカッコいいし、とてもクリエイティヴだ。日本人はホント面白いよな。それはクラブに来てるヤツなんかも同じだ。頭の中で踊っているヤツがいれば、全身で表現するヤツもいて、都市によって違うけど、様々な人種がいて実に面白い」
PASE ROCK(以下P)「なかにはかなりクレイジーなヤツもいるからな」

■ でもクレイジーさで言ったら2人も相当なものだと思いますけど。UNITのステージでのハジケっぷりなんか特に。
F「真っ暗だったからステージに上がるまでフロアがどんな様子なのかまったくわからなかったんだ。ステージにあがってみたら人がいっぱいで、思わずびっくりしてテンションが上がったね」

■ ペースは踊りまくってましたね。
P「あれはペーシー・ペイス、俺が考えた新しいダンスだ。まだまだポピュラーじゃないけど、これからきっとヤバくなると思うぜ。そこら中でペーシー・ペイスが踊られることになると思うからさ」
F「今回のライヴもみんなで叫んで、笑って、すごく楽しかったな。俺たちはステージが生き甲斐だから、楽しい時間を過ごせたことはすごく満足してる」
P「ステージにはいろいろとスタイルがあるけど、俺たちは何も捕われたりすることなく好きなことをやる。自分たちに正直でいたいからキャラクター作りもしない。そんな俺たちを受け入れてくれたことはすごく嬉しいね」

■ ライヴの時に何か約束事はあるんですか?
P「おかしくなる事」
F「それぞれ自分の場所を持ち、お互い重なることがないようにする。それが昔からのルールだ」

■ 昔ってどれぐらい?
P「何千光年も昔かもな(笑)」

■ そもそも2人はいつ出会ったんですか?
F「何千光年前ほどじゃないが(笑)、ジュニア・ハイスクールのころだから、もう相当前だな。その頃からヤツはダンスがうまかったのを覚えてる。チビだった癖にダンスがやたらうまくて、いっちょまえにサングラスをかけてたんだ」
P「当時俺たちはお互い女の子に注目されてたんだ。それで『アイツ誰だよ!』って感じで意識しあってたような気がする」

■ どっちがモテたんですか?
F「同じぐらいだったかな、正確には覚えてない。覚えているのは学校で喧嘩してたペースを友達と助けたことかな。それ以来仲良くなったんじゃなかったかな。でもそう考えてみると最近はホント会ってないな。今回も会ったのは7ヶ月振りぐらいか?」
P「それぐらい会ってないな。昔は10年間毎日会ってたけどな」

■ では話は変わりますが楽曲制作の際にモチーフになるものは何でしょう?
F「美しいものを見たとき」
P「それは俺も同じだ」 
F「美しいものっていうのは、人、洋服、物、色もそうだけど、考え方でもある。俺はそういうものを常に自分のまわりに置いておきたいんだ」

■ 最近何か美しいものはありましたか?
F「最近では日本の自然だな。日本は緑がたくさんあって素晴らしいよ。うらやましいね。あとは去年見た桜が今も印象に残ってる」

■ 日本人のファッションセンスについてはどう思います?
F「日本人のファッションは常に新しくて、先をいっている感じがするな。いろいろな国に行っているけど、日本と同じレベルの国はそうそうないね」
P「俺も一般的なレベルが高いと思う。普通にそのへんを歩いているヤツもそれなりにオシャレに気を使っているだろ。そんなの他の国ではなかなかないぜ」

■ 最後に今回ツアーをサポートしてくれたcarharttの印象を教えてください。
F「日本とアメリカではちょっと違うけど、特に日本に限って言えることは、とてもフューチャリスティックであり、スタイリッシュであること。個人的にデザインに関しては日本のものの方が好きだね。デザインをうまく取り入れてると思う」
P「昨日もちょうどそのことについては話していたんだ。carharttって何だって。俺の地元ではすごくポピュラーだし、今回のツアーのTシャツもクールでかっこいい。つまりとりあえず言えることはスゲエヤバいってことだ。今までにいろいろな国へ行き、いろいろなものを見てきたけど、それだけは確かだな」

www.myspace.com/fivedimensions


Photo > Hidenori Matsuoka
Text > Tadayuki Sugiyama
HIDDEN CHAMPION ISSUE#07 August, 2006

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