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Rasmus Faber Interview

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ハウス・ファンなら近年クラブで何度も聴きまくったであろう大ヒット曲「Ever After」、「Get Over Here」を収録したCDを5月にリリースした、北欧はスウェーデン出身のハウス界期待の王子、ラスマス・フェイバーが来日した。6〜7月にかけて行われた全国ツアーでは、その美しいサウンドと甘いマスクで女の子のハートを射止めてきた彼だが、実はなんと大の親日派!そのあたりを共に来日したライヴ・メンバーと一緒に話を聞いてみた。。

■ まずはメンバーの紹介からお願いします。
RASMUS FABER(以下R)「僕はラスマス・フェーバー。そして彼らはトーマスとメロ。トーマスは僕のプロダクションやリミックスを手伝ってもらっていて、もう10年以上の付き合いなんだ。僕がまだ10代のころ、ジャズをやっていたころからバンドでも一緒にやっていたから、もう気心のしれた仲間だと言えるね。メロは5、6年の付き合いだけど、僕のソロ・プロジェクトを手伝ってもらったり、その他にもいろいろと一緒に活動する大事な仲間だよ」

■ ト−マスとメロはどんな役割なんですか?
THOMAS(以下T)「パーカッション」
MELO(以下M)「僕はヴォーカル」

■ 2人にとってラスマスってどんな人?
T「すごく良い友達だよ。彼も言った通りもう長年一緒だからとても信頼してるし、僕自身が彼の音楽の大ファンなんだ。だからそれを一緒にプレイできることは本当に嬉しいし、光栄に思ってるよ」
M「ミュージシャンとしてもプロデューサーとしてもソングライターとしても、彼はどんなことにおいても素晴らしい才能を持っている。そして生きることに対しても前向きで、ライヴでもアグレッシヴ、一緒にいて楽しいよ」

■ ではラスマスの音楽は?
T「付き合いが長いから、もはや彼の音楽は僕にとっての自然な音楽なんだよね。なくてはならない音楽だ」
M「キャラクターの強い音楽で、ラスマスにしかできない、彼らしい音楽だと思うな」

■ 3人で来日するのは、今回が初めてなんですよね。
R「そうだね。今回は日本で初めてライヴをやって、僕自身DJもやるんだ。その中でもちろん自分の曲も演奏するけど、DJとライヴがお互い関係性を持ったギグにしたいね」

■ みなさんにとって音楽活動のモチベーションになっているものは何でしょう?
R「難しいな...。なんだろう(笑)。よくわからないけど、僕にとって音楽は人生の一部。だから生きていくうえで良いことと悪いことがあるように、それは音楽も同様に同じことが言えて、しかもその変化が僕の人生にも影響を与えるんだ。僕にとって音楽はそれぐらい密接なものであり、だから特別モチベーションというようなものは必要ないかもしれない」
T「僕も基本的にはラスマスと同じ。常に音楽はそばにあって、必要なもの。自分の人生の中で欠かすことのできない、むしろやらなくてはならないものだと思っているよ。だからこうやって音楽をやっているんだ」
M「僕もそう。モチベーションとかに関係なく、愛情が勝手に音楽に向かっていくんだよね」

■ ラスマスは日本好き、なかでも日本食が好きだと聞いたんですが、ホントですか?
R「ホントだよ。トーマスもメロもみんな好きだね。日本食は大好きさ。今まで日本で食べたものはたいてい好きだね。刺身はヨーロッパでは絶対に食べることができないくらいのクオリティーとテクニックがあってホント美味しいし、あとはこの前熊本で食べた馬刺。スゴくおいしかったよ。最初はちょっと躊躇したけど、食べてみたらびっくりしたね。あと好きな物はなんだろう...、鉄板焼きかな」

■ 日本語もお上手だって聞いてますが。
R「そんなことないよ。ちょっと知ってるぐらいだよ(照)。『ワタシハラスマスデス』、『ワタシハスウェーデンカラキマシタ』」(発音がかなりキレイ!)

■ うまいじゃないですか! ではみなさんのそんな日本に対する印象は?
T「僕はまだ昨日来たばかりだけど、とりあえず建物がキレイで、人も優しいし、食べるものも美味しいし、最高だね」
M「一番感じたことは人がすごく優しいことだね。とにかくみんな優しくしてくれる。すごく嬉しかったよ」
R「僕は今回で3回目の来日になるんだけど、最初に来たときから食べ物も文化も興味津々だったよ。あとは日本人の音楽に対する意識が高いことにも驚いた。それぞれ何が好きなのか具体的な考えを持っているし、音楽に対する反応も良い。音楽に対する接し方は他の国比べてもはるかに質が高いし、音楽を愛してくれているのをすごく感じたよ」

■ 話は変わりますが、普段はどんなファッションが好きですか?
R「季節によって変わるから、具体的に『コレが好き!』、『コレじゃないと嫌!』っていうのはないかな。ただ基本的にはちょっとストリートっぽいのが好きだね」

■ では女の子のファッションの好みは?
R「ハイヒールには興味がなくて、自分のファッションと同じ、地に足がついた感じが好き」



<プロフィール>
RASMUS FABER(ラスマス・フェイバー)
スウェーデン出身のDJ/プロデューサー。ジャズ・ミュージシャンを父に持ち、当初はジャズピアニストとして活躍していたが、様々なダンスミュージック・アーティストの作品に参加したことをきっかけにクラブ・シーンへと移行。デビュー・シングル「Never Felt So Fly」('02)がスマッシュ・ヒットし、その後も数々のヒット作を発表するとともに自身のレーベル"FARPLANE"を立ち上げる。近年では一大アンセム「Ever After」を発表し、その名を世界中に知らしめる。そして今年5月待望のアルバム『So Far』をリリース。
www.myspace.com/rasmusfaber



Photo > Hidenori Matsuoka
Text > Tadayuki Sugiyama
HIDDEN CHAMPION ISSUE#07 August, 2006

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