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Cro-Magnon Interview

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・写真左から、TAKUMI、SHIGE、TSUYOSHI
 

生身の人間として、尽きない探求心から本能のままに音を出すCRO-MAGNON。だからこそ彼らの音はこんなにも心地良い。


■ まずプロフィールを教えて下さい。

SHIGE(以下S): 「SHIGEです。ドラムです」

TSUYOSHI(以下TS): 「TSUYOSHIです。ギターとベースです」

TAKUMI(以下TA): 「TAKUMIです。キーボードです」


■ ボストンで出会ったそうですが、それはどういった流れで?

S: 「バークリー音楽学校に留学してた時ですね」

TS: 「みんな別々に行って、そこで知り合いました」


■ ボストンに行く迄の、音楽始めたきっかけは?


S: 「中学生の時に、当時はやってたGuns&Rosesとかハードロックのコピーバンドを始めて、並行してレッチリとかビースティとか聞いてて、その後Tower of PowerとかJames Brownとかファンク系にいって、それからヒップホップが高校出た位からはやってきて、Warren GやSnoop Dogとか。A Tribe Called Questはもうちょっと後って感じで。その後はレア・グルーブとかジャズとかネタ物を掘りだして。それで、ドラムももっとうまくなりたいって思ってたし、アメリカにも行きたいと思ってたので留学しました」

TS: 「僕は滋賀の田舎生まれなんですけど、音楽始めはテレビ番組の音楽をカセットテープに録る事から始まって、Xとかハードロック、ヘビーメタルとか聞きだして、田舎を出てバンドをしたいなと思いだして、それで高校の時にアメリカに行ったんですよ。そこでブルースでギターを弾く事にはまりました。あと、アシッドジャズの動きもあって、そこからレコード掘る様になりました。ヒップホップももちろん時代的に普通に聞いてましたね。それで高校卒業して、近くにあった大学がバークリーって感じですね」

TA: 「僕は親がピアノをやってたので、子供の頃からピアノには触れてて、中学位でジャズのピアノソロみたいなのを聞き始めました。でも同時にユニコーンとかも聞いてましたけどね。それで高校行ってドラムとベースが入ったジャズのトリオ演奏にはまって。それでジャズピアノをやりたいなと思ってバークリーに行きました。


■ 出会った当時はどういう音楽をやってたんですか?

TS: 「俺とSHIGEで学校の外にスタジオを借りてたんですよ。そこに色んな人を呼んでセッションしたりしてて、今のSOIL&PIMP SESSIONSのモト君とかもいましたね。それで友達の紹介でTAKUちゃん来てくれたり。

S: 「音楽的にはまた今、その当時に戻ってる気はしますね」

TS: 「アシッド・ジャズみたいな感じですかね。で週末になると道端で演奏したりしてましたね」


■ 日本には一緒に帰って来たんですか?

S: 「最初にTSUYOSHIが帰って、その後TAKUMIが帰って、俺が帰ったら2人が一緒に住んでて、じゃあ俺も一緒にって(笑)。一年位一緒に住んでましたね。それでLOOP JUNKTIONを始めて。なんだかんだでこの3人はボストン時代から足並み揃う3人ですね」

TS: 「2005年の春にLOOP JUNKTIONを解散したんですけど、また好きな事やりたいねって3人でCRO-MAGNON始めました」

S: 「LOOP JUNKTIONはラッパーがいたんで、それはそれで良かったんですけど、ある意味やりたい事に制約があったし、普段聞く音楽もインスト物とかにシフトしてたんで。CRO-MAGNONは音楽的にも、色んな意味で制約が無いんで、心地良いですね」


■ CRO-MAGNONの音楽ってどう言えばいいんですかね?


TS: 「『音楽』みたいなもんですよね」

S: 「ヒップホップも好きだし、ロックも好きだし、ジャズも好きだし色んな要素が本当に混ざった感じですよね」

TS: 「1つの音楽だけやってるのが駄目なのかも知れないですね。カッコいい音楽いっぱいあるし」

TA: 「ジャンルは言ってしまえばダンスミュージックですよね」

S: 「ファンキー・ダンスミュージック」

TS: 「結局レゲエもヒップホップもハウスもダンスミュージックですもんね」

S: 「結局クラブとか、フロアのお客さんを湧かしたいっていうのがあるんで。それを想像しながら曲作りしてる時は盛り上がりますよ」


■ みんな色んな音楽の趣味があるじゃないですか?音楽制作でもめたりしないんですか?

S: 「すんなり行きますよ。この曲はTSUYOSHIっぽいなとか、TAKUちゃんのメロディがメインだなとか、みんな持ち味があるんで」

TA: 「役割がそれぞれ決まってる」

S: 「気持的に、外に開く感じは重要ですね。ほっとくと内にこもっちゃうから」

TA: 「やっぱりライブですよね。基本的には対バンとかのバンドよりフロアを湧かしたいですよね」

S: 「音楽って生だと思うんですよ。昔はレコードとか無かった訳だから。ライブで目の前の人とその時間を共有したいって思いますね」


■ 音楽以外の趣味ってありますか?

S: 「僕は読書かな。かなりインドアなんで。あとは酒ですかね。芋焼酎」

TS: 「僕はサーフィンやってるんですけど最近行けてないですね。練習程度にスケボーを30歳手前で始めたり。ジャジスポサッカーっていう、かなりストイックな世界が夜中に繰り広げられていますけど、それも最近休みがちで。TAKUMIは趣味合コンでしょ(笑)?」

TA: 「あはは。実は合コンはこないだ10年ぶり位に行って、、、スゲェ楽しかったです(笑)」

S: 「CRO-MAGNONはTAKUちゃんの彼女見つけるために活動してるんで(笑)」

TA: 「っていうか音楽以外の趣味ですよね、、、何やってても楽しいですね。掃除してても、料理してても、TV見てても。趣味は生活というか。今思うと色々あるけど結局全部楽しかったなと、何をしてても間が持つというか。でも趣味って結局音楽ですよね」

TS: 「一番楽しいしね」

S: 「基本的にすべて音楽というか。毎日3人で会ってるし。3人で何かやってるのが趣味であり仕事であり。それ以外の事で一生懸命打込んでる事って無いよね」


■ では話は変わりますが、Carharttの事ってどう思います?


TS: 「アメリカにいた頃は、郊外のいわゆるブルーカラーワーカーの店みたいなとこに買いに行ってましたね」

S: 「Carharttは男なら一度は通る道でしょ?20歳くらいの時にTimberlandにCarharttのパーカー着てニットキャップ被ってDJやってますみたいな。僕らの世代はやっぱりその印象が強いですよね」

TS: 「でも最近変わってきてますよね。ロンドンの店いったらビックリしましたよ」

S: 「ウチの弟なんて10年位ずっと着てるジャケットありますよ。かなりCarharttユーザーですよ。一時期3人ともかなりCarharttの時あったよね」

TS: 「下手したら上下共みたいな。ペインターとか好きなんですよ。丈夫さが好きなのかも知れないですね」

S: 「着てて全然悪いイメージとか無いよね。沖野さんとか着ててもハマってるし」

TA: 「着心地が良いというか、苦しくない感じが好きですね」

S: 「働く男の服だよね。今時のヒップホップの人とか、Carharttの服とか着てると、あ、この人ブレてないなって思うよね」

TS: 「そういう安心感はあるよね。若い子からヒップホップ好きですとか言われた時にCarhartt着てると、あ、ちょっとは話出来るかなみたいな(笑)」

S: 「接点ありそうな気がする」


■ では最後に今年の予定と今後のビジョンを。


S: 「今年の予定としては、夏にアルバムを出して、日本、ヨーロッパを回ってライブ三昧ですね。今後のビジョンは、コンスタントに1年置きにアルバムを出したいなと。常に自分達が満足出来る作品を作り続けたいですね。その時代時代で信じたものを。それで生活出来れば幸せですね。田舎とかスタジオ作って生活したいですね」

TS: 「僕は基本的に田舎者なんでアーバンライフにも憧れますね(笑)」

TA: 「僕は今はやりたい事あるから別ですけど、都会の空気が悪い感じは好きじゃないですね。まぁ田舎行く前に彼女作れって感じですけど(笑)」

S: 「それで変わるね。彼女が池尻住んでて、"家に来なよー"って言われたとたん"池尻サイコー"って言い出すよ。人間ってそういうもんですよ(笑)」


www.myspace.com/cromagnonmusic




Text, Photo > Hidenori Matsuoka
HIDDEN CHAMPION ISSUE#08 February, 2007

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