アメリカの音楽、ファッションシーンで大注目されているデザイナークルー"ヒット・アンド・ラン"。そんな彼らが2007年7月に音楽レーベル“サブコンタクト”のサポートにより初来日した。そしてパフォーマンスを行った彼らに活動に対する話を聞いた。
■ 何故こういうパフォーマンスをやろうと思ったんですか?
BRANDY(以下B): 実はお互い自分たちのアパートの一室で小規模のプライベートパーティを開いていたんだ。僕はシンプルな1色刷りのプレス機を持っていて、マイクは4色刷りのマシンを持っていたからね。この4色刷りのマシンは未だにイベントで使っているんだ。
MIKE(以下M): そうだね。うちらはオリジナルのTシャツとかクロージングを作る事にずっと興味を持っていたんだけど、そこまで詳しく工程が分からなかったんだ。だけどその頃、他の所で自分のTシャツラインをデザインする事になってそこで色々覚えたんだよ。
B: 2005年の夏にカリフォルニアのシルヴァーレイクで“SUN SCREEN”というパーティでパフォーマンスをした時の反響がとても大きいものだったんだ。その時に僕らはこのパフォーマンスを本格的に続けて行こうと決めたんだ。
M: 丁度その頃、僕はワンアンドオンリーなTシャツを作るブランドを興そうと思っていて、その構想がLive Screen Printing Partyに繋がったんだ。2005年11月にHIT+RUNのオフィシャルとして最初のパーティをやったんだけど、それから今までの間で約90以上のパーティでパフォーマンスしてきたよ。
■ このパフォーマンスのどこに1番魅力を感じますか?
M: やっぱりお客さんの反応を見たときだね。みんなとても満足してくれている。彼らをクリエイティブだと思わない連中もいるかもしれないけど、一度こうやってみんなと会話をしながらオリジナルのTシャツを作ってみるとみんなハマるんだよ。
■ 初めての日本でのパフォーマンスはどうでしたか?
M: 良いリアクションだったと思う。ただ、もっと多くの日本人アーティストとコラボレーションしたいね。
B: 今回、Ollie Mgazine主催の“Mad Ollie”というパーティで日本人アーティストの“RYOONO”と“SENSE”に作品を提供してもらったんだけど、それらの作品がとても素晴らしかった。これからももっと多くの日本人アーティスト達に参加してもらえたら良いね。
■ 今何に興味があるの?
M: 今はHIT+RUNのIn–House Line (ライブプリントではないベーシックライン)に集中してるよ。イベントで他のアーティスト作品の斬新なテクニックとかを見るとインスパイアされるんだ。それを新しいベーシックラインに生かしたりもするしね。
B: 実はLAのどこかにHIT+RUNのシークレット・スタジオを作ろうと考えてるところだね。
■ 今後の予定を教えてください。
B: 実は毎週何かしらライブが入ってるんだ。次の大きなイベントはバルティモアで開催されるヴァージンモバイル主催の“VIRGIN FEST”だね。それにはBeastie BoysやWu-Tang Clan, The Policeとか超豪華なアーティスト達がたくさん出演するよ。その後には毎年Las Vegasで行われているUS最大のファッション・コンベンション“The Magic”にも招聘されている。ここではObeyやClocks & Castles、SSUR等のUSのストリートファッションを代表するブランド達とコラボレーションする予定。そして9月にはDublab Europe TourにFlying Lotus (WARP)、Deadelus、Nobody、Carlos Nino達と共に同行して、ヨーロッパ各地でローカルアーティスト達とコラボレーション予定なんだ。
M: そして11月にはHIT&RUNの2周年記念パーティ“REPEAT OFFENDER”をLAで開催するんだ。過去のHIT&RUNの作品を着ている人だけが入場できる仕組みなんだ。
■ 日本のみんなにメッセージを!
M: 日本のアーティストやブランドとコラボレーションできる事を楽しみにしているよ!
B: 10月にBASE STATIONでのパフォーマンスが決まっているからまた日本に行くよ。前回見逃した人は是非遊びに来てくれ!
HIT&RUN Performanced 2007.7.13
in “bathroom PARTY” at UNIT, Daikanyama

<プロフィール>
HIT & RUN(ヒット・アンド・ラン)
HIT & RUNは南カリフォルニア LONG BEACHを拠点とするアーティストBrandy FlowerとMike Crivelloによって2005年に結成された。最初はお互いの家で行われていた小規模なプライベートパーティーだったが、徐々に口コミで注目を浴び始め、その年の11月にオフィシャルとして初めて大規模なパーティーに参加した。それから約1年半が経過、現在ではファッションやミュージック、アートやカルチャーなど幅広いジャンルのパーティーやフェスティバルに招聘されている。
彼らのパフォーマンスはオーディエンスとの対話から生み出すアートだ。来場者は彼らが用意したアートワーク=スクリーンを自分の好きなように選び、アーティストと直接コミュニケーションをしながら自由に配置、組み合わせて世界で一つの作品=着れるアートをライブで作り上げるのだ。
彼らは自分たちのデザインだけでなく、キュレーター(管理役)として、広いアーティスト・ネットワークから適材なアーティストを選び出し、イベント毎にコラボレーションをしている。今ではデザイナー・クルーも広範囲となり、著名なアンダーグラウンドやストリートレベルのグラフィックアーティスト、フォトグラファー、ファインアート・アーティストなどネットワークが伸びている。
重要な事として彼らは一切スクリーンの使いまわしはしない。来場者へのリスペクトと感謝を込めて、何よりも自分たちが楽しくパフォーマンスをする為に毎回エクスクルーシヴなアートワークを披露し、“逃せばもう2度と手には入らない”というレアなイメージを作り上げながら、『HIT & RUN』という名前を広く浸透させていった。
彼らのパフォーマンスはありきたりなモノに飽きたトレンドセッターや、オリジナリティを追及する人々の興味を惹きつけ、さらには通りすがりの人すらも虜にしてしまう程の強いインパクトとエンターテイメント性を持っている。
www.thehitandrun.com
www.myspace.com/thehitandrun
www.subcontact.net
Interview > Hidenori Matsuoka, Text > subcontact
Live Printing Photo > Takashi Akiyama
HIDDEN CHAMPION ISSUE#09 August, 2007
