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Posted by @momomagazine

クライスラーのCMが話題な理由

スーパーボウル2012のハーフタイムに流れ、その後YouTubeにアップされてからわずか2日間で400万View越えをしているChryslerのコマーシャル、これが話題になっているのには理由があります。

2007年からの世界規模での景気後退により、2009年に旧Chryslerと旧GMは経営破綻に追い込まれました。しかし2011年度の決算にて、破綻後初めて黒字を計上したChrysler Group。Chryslerの生まれ故郷、デトロイトの失業率は09年には最高16.6%まで上がったそうですが、今では9.7%まで下がっているとのこと。(参照:bloomberg

映画グラン・トリノで自動車工を演じた御歳81才(!!)のクリント・イーストウッドが登場するこちらのCM。もちろん撮影はデトロイトだったとのこと。制作をWieden+Kennedyのポートランドが担当しました。という訳で、ゲリラ翻訳。


アメリカも今はハーフタイムだ。
人々は職を失い、傷ついている。
そしてみんな、どうやってカムバックできるかを考えているんだ。
我々はみんな恐れている。これはただのゲームじゃないから。

デトロイトの人々にだけ分かることがある。
彼らはほぼ全てを失った。
でも一生懸命引き寄せて、今、モーターシティー(デトロイトの別名)はまた戦い始めているんだ。

私は厳しい時代をたくさん見てきた。私自身の人生でも下り坂が多くあったよ。
そして、お互いを理解できない時や、
自分の心をどこかへ失ってしまったように思ったときさえあった。
別れやぶつかり合い、そして非難という霧が、その先になにがあるかを見えなくしてしまうことがあった。
でもそのような試練を前に、我々は正義のために結集し、一つになった。

なぜなら、それが我々のやり方だから。
どんなに辛い時でも、道を見つける。道が見つからない時は、いっしょに新しい道を作り出せばいい。

今一番重要なのは、この先になにがあるかだ。
どうやって這い上がったか?
どうやって一つになったか?
そして、どうやって勝ったのか。

デトロイトは、それが不可能でないことを我々に証明してくれた。
彼らにとっての真実は、我々みんなにとっての真実である。

この国は、パンチ一つでKOされるような国じゃない。
すぐにまた立ち上がって、その頃に世界は我々の作り上げたエンジンの音が鳴り響いている。

Yeah それがアメリカのハーフタイムだ。
後半戦は、これから始まる。



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