gmailの下書きに2008年の一人旅の記録が打ち込まれていた。まだ書いている途中だったのかどうかも覚えていない。 ****** デジカメもケータイも、そして自分の体力のバッテリーも限界を迎えそうな午後11時半。体の一部と化した15キロのバックパックを背負い、私はミラノのセントラル駅の大理石の階段を駆け上がっていた。宮殿のように高くそびえたつ柱が連なる向こう側は薄暗く、遠くで発車を待つ列車のヘッド…
gmailの下書きに2008年の一人旅の記録が打ち込まれていた。まだ書いている途中だったのかどうかも覚えていない。 ****** デジカメもケータイも、そして自分の体力のバッテリーも限界を迎えそうな午後11時半。体の一部と化した15キロのバックパックを背負い、私はミラノのセントラル駅の大理石の階段を駆け上がっていた。宮殿のように高くそびえたつ柱が連なる向こう側は薄暗く、遠くで発車を待つ列車のヘッド…