金曜日の夜は、OPENING CEREMONYが打ち出す「Tokyo Cultural Network Project」第一弾のDaniel Amazu Wasser展のレセプションに遊びに行って来た。
まさに「Old School」なコラージュ作品の数々、どれも独特な色の鮮やかさとか、昔のMTVを思い出す。90年代にMTVが無かったら、私はアメリカに留学してなかったんじゃないかと思うぐらい、あの頃のアメリカのヒップホップなアイコンや、彼らのミュージックビデオや、グラフィックデザインは力強くて、怖いもの知らずで、カラフルだった。
この展示では、コラージュの他にも80年代あたりのラジカセやテレビが生き生きと蘇ってる。ヒップホップアーティストが世界中でオラオラ言い始めてた時代、彼らのパフォーマンスを映し出して響かせていたのは、何を隠そう日本製の電子機器だったんじゃないか。新しくて性能のよいCDプレーヤーですら、まったくメディアを騒がせなくなった今、ここに展示されてるイカついラジカセ達が当時担っていた責任みたいなものをヒシヒシと感じるわけです。こいつらがいなかったら、どういう音が鳴り響いていたんだ?
CDが売れない。
でも、この2012年になって、パソコンは手のひらサイズになったりしているのに、音楽を聴くための環境ってどれぐらい進化したんだ?って思う。
ホームシアターみたいな、何十万円のシステムなんて、物理的にも今の時代都心に住んでる20代が投資できるものじゃない。良い音楽を聴いて楽しむための機器、それも電池とかたくさん入れなきゃいけなくて、すっげー重いのに肩に担いで地下鉄乗りたくなっちゃうぐらいの魅力って、時代が変わりゆくたびにもっと美しさを増してるんだな。
こちらの展示のラジカセは、DESIGN UNDERGROUNDによるもの。
昔のものと思えないほど本当に美しいんだから、顔近づけて生で見てみるといいよ!
7月1日まで見れるみたい。
【T.A.G. PROJECT「Daniel Amazu Wasser Exhibition」】
■2012年6月15日(金)~7月1日(日)
■時間:月~土/10:00~21:00 日/10:00~20:00
■会場:OPENING CEREMONY(西武渋谷店Movida館)
■住所:東京都渋谷区 宇田川町21‐1西武渋谷店Movida館
■TEL:03-6415-6700