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Posted by @momomagazine

Gathering of the Juggalos

私が15歳の頃、単身でアメリカに渡って最初に住み着いた町、それはオハイオ州の小さな町だった。
アジア人なんてほとんどいなくて、ハーレーを乗り回すガテン系のおっさんとか、トレーラーパーク(要は車用のキャンプ場なんだけど、車輪付きの箱みたいな家に、いろんな問題を抱える人たちが住みついちゃってる)があったりとか、米国英語ではTrash(ゴミ)とか言われちゃうような人々が、タチ悪いながらも愉快な毎日を過ごしている町だ。

当時、地元を賑わしていたのは、同州出身のBone Thugs N Harmony。この曲なんて、覚えている人も多いのではないか。


それから、当時から全く理解できなかったのが、ピエロみたいなメイクをしたInsane Clown Posseというグループ。ラップとロックとプロレスに、ただの不良を足して全部を10で割っちゃったみたいなバンドに、なぜかアメリカのど田舎の高校生達が釘付けになっていたのだ。このPVとか、もうアメリカの田舎そのもので私にとっては非常にわかりやすい。もう、突き抜けたダサさだ。


このピエロ野郎たちのレコードレーベル、Psychopathic Recordsが、私が高校生時代にファンのピエロ野郎達を集めて近場で野外フェスを行っていた。その名もGathering of the Juggalos。「Juggalos」とは、このピエロ野郎のライブを観に行くのに、同じピエロメイクをして行くファンの事。Gathering of the Juggalosは、まさに「ピエロ野郎大集会」なのだ。田舎のどうしようもない不良たちが、顔にピエロのペインティングを施して、フェスに集まる。しかも、そのフェスがこの2012年にいたっても未だに続いていて、13回目を記念する今年は6万人が集まったという事実を知って、驚愕した。

そのフェスの告知画像がコレ。昨年のモノなのだけど、最初の2分を観ただけで感動してしまった。
アメリカのTrashな部分が満載。太っちょの人達が変なピエロメイクしてパーティーして、なぜか流血系のプロレスしたりしてるの。
そしてなにより、音楽が当時からほとんど進化していない。この時代にこれは貴重すぎる!



今年8月8日から4日間に渡って行われたGathering of the Juggalos、ラインアップも凄まじい。
この10年ぐらい、どこで何していたか不思議になる名前がたくさん...
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そんな今年のGathering of the Juggalosに集まった人々の、クレイジーながらも美しいポートレートをオンラインで発見。思わずフォトグラファーにコンタクトして、掲載許可いただきました。

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...よーく見てると、じわじわくる。(笑
こちらの写真を提供してくれたフォトグラファーのColleen Durkinさん、偶然見つけたのだけど、こういう面白くて不思議な瞬間にたくさん遭遇してるっぽくて、いつかお会いして、安いビールでも飲みたいです。

Super thanks to Colleen for the amazing photos. 

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