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バリ Day 4

バリ滞在、最終日。毎日飲んでいるココナッツウォーターのおかげか、身体が軽い。この前東京で観たTEDxの精進料理のお話を思い出す。身体からのお便り、について。(08:18ごろから)

おととい波にもみくちゃにされた後に食べたジャッフル(Jaffle)が忘れられずに、最終日の朝にもう一度食べた。トーストされた香ばしいパンの中のトロトロチーズとトマトが最高。チリソースとケチャップを付けて食べる。

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宿の朝は穏やかで、緩やかに時間が過ぎて行く。お茶は何杯でもおかわりできて、熱々に淹れたてのものを持って来てくれる。宿で働くNitaは、初日から私の名前を覚えてくれて、顔を見るたびに名前を呼んでくれる。彼女の小さな娘は、朝のお掃除の時間、ママのことをハイハイで追いかける。子供も一緒に職場に連れて来れるって、なんて良いシステムなんだろう。

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チェックアウトの前にNitaとおしゃべり。

次はいつ来る?来月?再来月?ねぇ、次に日本に帰ったら、持って来てほしいものがあるの。とNita。どんなお土産?と聞いたら、

「桜という木を少しだけ持って来て。ピンク色の花がたくさん咲くのよね。私は見たことがないから、持って来てほしい。それから、『どら焼き』というスナック!テレビでドラえもんが美味しそうに食べているあのスナック、どうしても食べてみたいってずーっと思っているの。でもバリでは売っていないの。一度、日本料理のレストランで働いていた時に、一つだけもらったことがあるの。どら焼き。でも、とってもうれしくって、大事に持って帰った。でもそのたった一つのどら焼きを、友達10人ぐらいで分けようとしたら、とてもちっちゃくなっちゃって、味が全然わからなかった!」

ケタケタと笑うNitaが面白くって、たくさん笑った。世界中、様々な言語で放送されているドラえもんを観ているたくさんの子供たちが、見たことも触ったこともないどら焼きの味を、いろいろと好き勝手に想像しているんだろう。私も小さい頃、3匹のくまという絵本に出てくる異国のスープの味を想像したもの。

どら焼き、たくさん買ってまたバリに来なくちゃ。

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2度目のバリ島一人旅、最終日だけはとびきり贅沢に3時間どっぷりエステ。潮風でバリバリになった髪の毛と、予想外の筋肉痛、皮膚の表面だけじゃなくて、脳細胞からキレイにしてください!!という願いを込めて、シロダーラ。

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シロダーラ、おでこにあったかいオイルを1時間かけてゆっくり垂らす。これ人生2度目なのだけど、すごいんだ。

オイルが目に入らないようにまぶたをカバーされてしまうので、周りが一切見えないから、レモングラスのような香りと肌に伝わる感覚を強烈に意識してしまう。ゆっくりと肩から首にかけてオイルマッサージの後、髪の生え際からおでこにかけて、ゆっくりと円を描くようにオイルの集点が回りながら移動してくる。そのあと、おでこのちょうど中心で止まる。あったかい点が、おでこに円のように広がって、髪の毛一本一本に伝わるのがわかる。オイルの暖かさと、皮膚の上をゆっくり広がる波紋のような動きに集中していると、いつのまにか違う世界に飛んでしまう。私の場合、しばらくすると脳内に映像が見えてくるのだ。しかも、鮮やかな色付き。チャクラが開くと言うけど、私にとってのシロダーラは、自分の脳内が勝手に作り出すテレビ番組のチャンネルを変えながら観ている感じなんだ。脳内ザッピング。あれ?今とても重要な何かが見えた!と思うと遠ざかって行く。イメージが波のように押し寄せて、つかむ前に消える。おでこの皮も頭蓋骨も、良い香りのあたたかなオイルといっしょにゆっくりと溶けてしまって、脳みそまで溶け出しているような感覚。1時間過ぎる頃には、頭の中が空っぽになったように思える。今回は正直ぶっ飛びすぎてしまって自分でも怖かった。

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バリのマッサージは、指が30本ぐらいある人にマッサージされている感じ。強烈。悪いモノが、ありとあらゆる部分から気持ちよく絞り出された感じがする。脳も身体も空っぽになった気分でフワフワする。

3時間のエステが終わり、まだ現実世界に戻りきれていないまま受付エリアに戻ると、あなたの運転手がまだ終わらないのかって何度も確認に来ましたよ、と。ここに連れて来てくれたタクシーの運転手、3時間かかるよと何度も言ったのに、エステが終わったら空港まで連れてくからと、待つと言っていたのだ。

Photo 19-6-14 15 41 05.jpg(待ちくたびれてた運転手)

お腹が空いたので、空港へ行く前にレストランに寄りたいと言ったら、運転手が最高な場所に連れて行ってくれた。大きな海老とイカは、バリのサンバルソースでグリルされている。視界いっぱいに広がる海を目の前に、最後の晩餐。

Photo 19-6-14 16 13 44.jpgPhoto 19-6-14 16 40 06.jpgサンバルは、インドネシア料理に欠かせないピリ辛のチリソースなんだけど、お店によって全然香りや味が違う。レモングラスと生のエシャロットがシャキシャキのサンバルは海老との相性が最高だった。辛さというよりも、香りとシャキシャキ感を足す感じで、冷や奴に乗せて食べたい...と思ってしまった。

脳みそと身体が空っぽになったところに、スパイスの効いた美味しい御飯。波が白く砕ける時の音とキラキラを脳みそに刻み込みながら平らげた。バリは毎回不思議な力をくれる。島を離れても2週間ぐらいは、不思議な力に包まれているように、自分が無敵に思えるのだ。そういう力を得るために、そして普段忘れてしまっていることを思い出すために、休暇は絶対に必要。またこうして素敵に休むために、働こう。

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奇跡的に、バリ島4日間を毎日記録することができた。読んでくれた人ありがとう。みんなも、ちゃんと身体休めてね。

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