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Posted by @momomagazine

リトルインディアでまた美味しいモノを発見してしまった話

バリ島の宿で仲良くなったインド系アメリカ人の友人が、またフラっとシンガポールにやってきた。

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私と同じようにいろんなフリーランスの仕事をしながら東南アジア圏内を旅している彼は、前回会った後、4ヶ月間インドに滞在し、その後カンボジアとタイを回ってまたシンガポールに帰って来た。ちょっと痩せてた。

「プノンペンで飲んだビールは、一杯75セントだったんだけどなぁ」と言いながら、リトルインディアのバックパッカー宿の外にあるプラスチックのイスに腰掛けて、6缶17ドルのタイガービールのパッケージを見つめていた。缶に触れた瞬間、ぬるい...と文句を言う。私はしかたなく、宿の中に戻って冷凍庫から勝手に氷を取り出し、コップに入れる。南国のビールには氷を入れると美味しいんだよ、と教えると、顔を歪めて無理と言う。この美味しさがわからないなら、あなたはやっぱりアメリカ人だわ、と言うと、彼はブツブツ言いながら、氷入りビールに口を付けた。あっという間に6缶飲み干した。ほらねー!

その後は、バックパッカーが集まるバーのテラス席でビールを飲んだ。夜のリトルインディアは、インド人と、バックパッカーしかいない。観光客や、カッコつけた外資系の金持ち野郎共ではなく、インド人と、「旅人」の町。嗅いだ事のないスパイスの匂いが漂うストリートは、暗くて、汚くて、それでもカラフルで、明るい表情の人々で溢れている。

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「ってゆーか、腹減ったね。」

だいぶビールを飲んだ後、何か一緒に食べてからバイバイしようということになった。酔っぱらった後、南インドのヘルシーなカレーで〆るなんて、夢のようだ。

e683aca2cf8d11e2a1c622000a1fbcae_7.jpg今回初挑戦の南インド料理は、クレープ生地のような「ドーサ」。コレ、お米と豆(レンズ豆)から作られる、ふんわり軽い食感で、お米のほのかな甘さと、ほんの少し豆の香りもして、油をまったく使わないサラっとした野菜カレーとの相性が最強だった。カレーを食べる、というよりは、ソースのようにちょっとつけて、生地の風味を味わう感じ。小麦粉ベースのクレープより、フレンチのそば粉ベースのガレットより、ずっとお腹に軽くて、あっさり。朝ご飯にも良さそう。3人で食べて、なんど2ドル... 日本でもおなじみの「ナン」がラーメンなら、「ドーサ」は素麺だな。うん。一人で3枚はいける。

本場では、こんなにモリモリ豪華なドーサの屋台があるみたい。美味しそうすぎる。

なんで世界にはこんなにもシンプルで美味しいモノがあるんだろう。そしてどうしてこう毎日毎日いろんなモノを食べても、まだまだ知らない食べ物がたくさんあるんだろう。

頼むときは、「プレーンドーサ」って言えば出てくるみたい。

Selvi Restaurant

82 Dunlop Street, Singapore 209409 ‎

Tel: 62941482

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