先週はお仕事で6日間だけ東京に帰国していた。
かなり急に決まったので、どうせならナイショで帰国してW+Kのスタッフを驚かせてやろうと、私の帰国をアレンジしてくれた社内の方々にも極秘にしておいてもらって本当にいきなりオフィスに登場してみた。予想以上に良いリアクションで、サプライズに協力してくれた人々も含めて、あーこの人たちやっぱり最高だなぁ。と実感。
そして、極寒の東京にて、南国帰りの私をあたたかく迎えてくれた人々は、心配そうな眼差しで、こう聞いた。
「で、家は決まったの??」
...そうだった。「ホテルを転々としている。」なんて書いておいて、その後どうなったのか一切書かずにインドカレーだスケボーだってフワフワした事ばかりアップしていたんだった。
実際に、スーツケースを引きずって計5カ所のホテルと、人様のお家などを転々としていた生活は2ヶ月ちょっとで終了し、無事小さなお部屋を借りる事ができたのです。
とは言え、生活が安定する保証はまだ一切無いので、いつ何があってもすぐに飛べるように、家具付きで、キッチンエリア共同のアパートを選択。上の写真に写っているスーツケースとバックパック以外はすべて大家さんが貸してくれたモノたち。カーテンも!
窓からの景色。シンガポールの街の中心部なのに、ジャングルのような力強い緑に囲まれた風景をぼんやり眺めるのが日課になった。大きな窓を開けると、鳥や虫の鳴き声がいつも聞こえる。そうだ。この島は、都市ではなくて、ちょっと前まではジャングルだったんだ。甘ったるくて潤った空気がいつも漂っている。今もこの窓の横のデスクでこの文章を打ち込んでる。この小さな部屋は私にとって無限大なのだ。
そしてこの大家さんがとても良い人たちなのだった。この国には雑な大家さんが多いと聞いていたのだけど、昨年内装をリフォームしたばかりのこのアパートでは、共有エリアはメイドさんによって週に何度も掃除され、洗濯機やテレビや冷蔵庫も全部新品が導入されている。そして、この大家さん、私が乾燥機を使わないと知ると、なんと物干竿(!!)を部屋の窓に取り付けてくれたの!
「乾燥機より外に干すほうがいいラ」って。
あー。アジア人同士の心が通じている。と感じた瞬間。窓を開けると、トロピカルな空気の中に、異国感満載のパンチの効いた洗剤の香りが漂ってくる。
コレが新しい生活の香りというモノかー。
私たちが住んでいるのは、街の中でも中心部であるチャイナタウンの近く。シンガポールはほとんど英語が公用語なのですが、家の近所だと完全に中国語が公用語なのです。すなわち、常に迷子。わけわからなくても、24時間美味しいモノに囲まれ、カラフルでシュールでにぎやかな生活です。
中国の暦でのお正月を目前に、近所が日に日に煌びやかになる姿は、意味が一切わかっていない私までもソワソワさせます。
巳年!ということで、メインのストリートにも、こんな巨大なヘビが出現してました。でかい!わかりやすい!雑!でもなんかすっごくワクワクする!!
このチャイナタウン、実はたくさんの「隠れ家」や「抜け道」が潜んでいるのです。
その辺がなんともシンガポールの粋なところ。早く日本の友達が来てくれるとドヤ顔で案内できるんだけどなー。